何でも屋、そういった方が早い。生きるためなんだってしてみせる。そうやってずっと、生きてきた。今日だって、危険を冒しながらも人間のゴミを屠り金を稼いできた。仕事をして飯を食べて寝る、つまらない当たり前の毎日。
そんな毎日は、そこで終わりを告
げた。
拠点に戻ると、知らない女が家で寝ていたのだ。
この慈悲のない世界には似つかわしくない、馬鹿で間抜けそうな女。なんでもこいつ、どこかの違う世界から来たらしい。よく理解はできなかったが、何も知らないそいつは、昔の自分に似ている気がした。
自分はそのサヤと言う女にここで生きるための知識を教えるため、一時的に生活を共にすることにした。
ここからだ。全てが変わっていったのは。
最初はどうでもよかったんだ。軽くこの国のことを教えて、どこかに仕事に就かせ適当に放り出せばよかった。
気付けばこいつは、知らない間に自分の奥深くまで、入り込んでいた。
※異世界視点での転移系を思いついて、自分が好きな物を詰め込んだ作品です。ローファンで銘打ってますが、どっちかというとヒューマンドラマ色の方が濃いです。
なおしばらくは1章の設定のみ投下し、各章が完成するまで書き溜めます。1章完成後は2章プロローグまで毎日投稿しますが、その間期間ががっぱり開きます。筆が遅いのでかなり長くなると思いますがご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-29 18:11:10
2193文字
会話率:3%