容姿・勉学・運動のどれをとっても頭ひとつ抜けていて、器用貧乏型の優等生。
その実態は声フェチでアニオタの男子高校生、若苗緑(主人公)である。
彼が他人に求めるものは声の良さのみ。
故に好みの声質でない相手には興味を示さない。
例え告白を受け
ようと、声のフィーリングが一定基準を満たさなければ断ってしまうのだ。
現在高校二年の彼は、人生で恋人を作ったことが一度もない。
特に必要と感じていなかったのも要因のひとつだが、それ以上に探し求めていたもの(声)と巡り逢えていなかったという事実。
しかし緑はバイト先のコンビニで運命を感じる。
ようやく回り始めたかに思えた歯車は、あらぬ方向へと彼を導き始めた。
理想と出逢った途端、理想であった意味を知る。
自分の周囲を見つめ直し、人との向き合い方を探っていく。
気付かなかった彼女達の想い。
気付いても理解できない彼女達の本質。
それらとの触れ合いを経て、ただの声好きは人間の心に興味を持ち、惹かれる感情を自覚する。
思惑と葛藤に呑まれながらも、自分の声フェチ魂(直感)を活かして、相性のいいヒロイン(恋人)を見つけようとする青年の青春ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 09:00:00
153280文字
会話率:44%
ある日突然「実は私は未来から来たあなたの娘なの」と告白してきた、生徒会長にして生粋の名家のお嬢様の上級生。何と彼女には開発されたばかりの『精神体型タイムマシン』を使ってやって来た、僕と会長との娘の魂が憑依していると言うのだ。
品行方正だ
った生徒会長がまさしく娘そのままに僕にじゃれついてくる姿に学園中は騒然となるが、夏休みに突入するや今度は我が物顔で僕の家に入り浸り、隙あらば過激なスキンシップすらしてくるようになったのである。
そのうち何と幼なじみや従妹やクラス委員といった以前から親しかった女の子たちまでもが未来の僕の娘の魂が憑依したなどと言い出して、苛烈なる『父親』争奪戦を展開し始めるのであった。
果たして彼女たちはただの妄想癖なのか、それとも自他の生死を懸けてまで闘い合わなければならないほど、何らかの重大なる使命を帯びておのおの『別々の未来』からやって来た、本物のタイムトラベラーなのか⁉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-12 20:00:00
76145文字
会話率:48%