太陽の沈まぬ帝国とまで謳われた、かつての世界最強国も零落して久しく、落日が万民の目にはっきりとしていた時代――
啓蒙派の開明君侯を父に、自由闊達に育った公女セシーリアは、姉シャルロッテの随員として、姉の婚約者である皇帝エルディナントが滞在中
の避暑地へおもむく。
ところがそこで告げられたのは、皇帝からシャルロッテへの婚約破棄宣告。帝妃となるべく徹底的に躾けを受けた、完璧な淑女シャルロッテを若き皇帝は敬遠し、奔放に振る舞う妹のセシーリアへ惹かれたのだ。
落ちたりとはいえ王の中の王、皇帝の求婚を断れるものではない。セシーリアはにわか仕込みのお妃教育を受け、礼儀作法もままならぬまま皇宮へ放り込まれる。
そこでセシーリアを待っていたのは、黄昏の帝室の旧弊さであり、落ち目の帝国をどうにか支えようと、冷たい糸を紡ぐ女郎蜘蛛のごとき太后ゾラとの確執だった……
※落日の帝国の花嫁として、政治への関与を禁止されているヒロインの視点で、異世界の19世紀風中欧・東欧っぽい地域の国際情勢の激動を描きます。ラヴ要素もあるけど、歴史と政治の話がかなり大盛りですのでご注意ください。めんどくさい部分を、ほどよく飛ばしながら読むのがオススメ(めんどくさいパート自体を書くの自重する、という選択肢はないのがこの作者)です。
※残酷な描写はありませんが、高校生以上を推奨する内容です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 06:00:54
323709文字
会話率:26%
前世は高位魔族な旦那様、現世は公爵家の次男な婚約者。そんな彼――ルキウスに溺愛される令嬢もまた、前世は悪魔。但し、一般家庭で育った普通の魔族。人間に転生しても変わらない溺愛振りに伯爵家令嬢のアステルは振り回されつつも幸せな毎日を送る。しかし
、代々国の忠臣と呼ばれる伯爵家に生まれたせいで王子との婚約を強制されてしまい、色々と面倒に巻き込まれるのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-23 22:59:22
56805文字
会話率:60%
乙女ゲーム「終焉の魔王と正義の魔法使い」の魔王の転生者にして悪役令嬢に転生した不運な主人公は、冒頭の最後に登場する色気たっぷりな声の美青年の元で少女として目を覚ました。だが、彼は複数いる攻略対象のルート、スチルを全て解放することでルート解放
になる隠れ攻略対象。更に、転生した体は青年好みの少女の姿。 いつか終焉の魔王となって世界に滅びを齎す少女が保護者兼お師匠様兼ロリコンの青年の助けを大いに借りながら、無事天寿全うを目指す。主人公とメインキャラクター?勿論、敵なので会いたくありません。
※只今修正中です 2020/01/12
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-14 06:21:40
133999文字
会話率:60%
祀られる事に飽きた神と贄にされ絶望した少女の復讐。
※自サイトからの転載です。
【4/1にエイプリルな小咄追加】
最終更新:2014-04-01 00:00:00
1897文字
会話率:11%