邪悪なる“暗黒竜”の復活――。
裏切りの“四屍王”の暗躍――。
聖騎士の王国『セレストニア』と『バルビア』帝国の決戦の時は近づきつつある――。
と、揺れ動くそんな世界の情勢もどこか他人事で。
今日も今日とて、マリーこと、吟遊詩人志望の
マルグリット・ウィンベルは、始まりのリリポット村から旅立つこともできずに、駄賃稼ぎの小説を書いているのであった。
そんなマリーのそばへとやって来たのはパーティ仲間のアーシェリート・スナイデル。
冒険者には似つかわしくない日々に、しかして彼女は言う。
――まるで胡蝶の夢みたい、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-21 16:05:42
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会話率:13%