会社に就職して3年。
主人公ー依希実子の毎日の楽しみは、ご褒美という名のお酒とコンビニ飯。
いわゆるブラック企業に就職した希実子は、毎日残業に追われる日々を過ごしていた。
そんな忙しい日々を送る中、一年に一度の誕生日が近づいてきて浮き足立
つ希実子。
しかし、誕生日当日、残酷なことに希実子は会社の上司に仕事を振られ、あえなく残業することになってしまう。
しかも仕事を振った上司は定時で退勤。
そのことに不満を抱くが、指摘する勇気もなく自分の気持ちを押し込む。
そんなある日、希実子は熱を出して会社で倒れてしまう。
会社を休んだ末、万全の体調で出勤しようとするも突然体が動かなくなる。
やむなく休みの連絡をすると、その途端に動き出す体。
不思議に思いながら顔を洗うために洗面台の鏡の前に立つと、
希実子の顔は、「死にたい」の紙で覆われていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 17:22:46
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