新倉瑞希(にいくらみずき)は15歳の高校生。見た目も中身も一見男子にしか見えないほどのボーイッシュな瑞希だが、実は幼稚園からの幼馴染でクラスメイトの片山悠人(かたやまはると)に人知れず片想いをしていた。だが恋愛よりも友情の方が一生続くもの、
という考えのあった瑞希は、悠人の前で『男友達』として振舞い続けていた。しかし、高校1年生の2学期の始業日、悠人に恋人が出来ていたことを知る。学年一の美少女と噂される相手と悠人の関係性をそれまで知らなかった瑞希は、女子という理由で遠ざけられたこと、親友なのに秘密を打ち明けてもらえていなかったことの二重にショックを受ける。その後傷心の瑞希は、高校の裏山にある小さな神社でエンと名乗る少年神と出逢う。エンの前で、『いっそのこと本当に男だったら良かった』と口にしてしまう瑞希、それは後に瑞希の人生をさらなる混迷へと追い込んでいく。やがて有名神社の神主の息子、斎玲(いつきれい)とも不可思議な友情を育んでいき、絡み合う複数の男女の縁はますます複雑になり……?
※いわゆるBL・GLとは違いますが、少々癖のある設定です。同性間の恋愛描写が苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-09 17:31:03
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会話率:43%