少々風変わりな大学生の青年と、枯れ果てた歌姫の物語。
存在意義を枯らし、風化しかけの少女《モノ》、夢が消え失せ、悲しみを溜め込んだ青年《ヒト》。
カタチは違えど、自己表現の方法を無くしてしまったモノとヒト。
モノは取り戻すためにヒトに縋った
、ヒトは吐き出すためにモノを認めた。
ヒトはモノを欲するが故に、モノはヒトになろうと苦悩する。
そしてヒトとモノは試される。
彼らは結ばれるのか、さて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-15 18:04:14
11901文字
会話率:13%