俺は野良猫である。訳あって夏目さんを探している。夏目さんというのは俺の餌やり当番をしている人間の女だ。一週間前から姿を見せなくなった。餌やり当番を何の断りもなく放棄するなどけしからん。だから俺はお仕置きをするために夏目さんを探すことにした。
これは猫の恋愛小説ではありません。
夏目さんというOLと、若干顔が怖い先輩の恋愛模様を、黒猫がこっそり観察しているだけのお話です。
※第六回ネット小説大賞を受賞しました。書籍版が宝島社様より2019/05/10に発売予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-09 22:22:04
74894文字
会話率:38%