いつも通りの朝。カーテンから溢れる朝日を浴びて目を覚ましたあたしは、いつも通りの朝食(修道院で分けてもらった黒パンを、作り置きしているスープに浸してゆっくり食べるのが最近のあたしの楽しみの一つだ。)を平らげて、代わり映えのしない、流行遅れで
継ぎ接ぎだらけのワンピースドレスを着て、三つ編みを手早く編み上げ、いつも通りの時間に出かけようとしたその直後に、あたしの『いつも通り』は終わった。
・・・理由は解らないけれど、身なりの良い男たちがあたしに向かって頭を下げていたから。
『貧民層《スラム》』で育って15年。そんなあたしが実は貴族の娘だったとか、一体何の冗談なんだ!?
*作品の表現に不快に感じるものや暴力表現等ございますので、お読みになる際はご注意ください。
メイン連載の合間でぽつぽつと、息抜き程度のゆるーい感じで書いていきますので、生暖かい目で見てやってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-20 18:41:43
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会話率:65%