こことは違う、異世界で。
そこには魔獣と、それに対抗する冒険者の姿があった。
冒険者らは、各職業に分かれ、それに応じた武器が支給されている。
その中でも『ポーター(運び屋)』は異色な存在だった。彼らには武器が支給されない代わりに、マジック
バックと呼ばれる、大量の荷物を運べる道具が支給されるのである。
また、他の職業よりも報酬が少なくなりがちであるため、防具や旅の資材などを稼ぐための一時凌ぎの職業とされる職業でもあった。
彼、アルザは、そんなポーターの一人である。
今日も相棒の魔法銃を手に、国々を回る。
時には厄介事に巻き込まれながらも、小さな身体にピッタリなサイズのショルダーバッグ(マジックバッグ)に荷物を入れて。
「──もう、人が死ぬのは見たくないので」
※警告無しに残酷描写、シリアス展開が入ることがあります、ご注意ください。
※本作は、カクヨムとの同時投稿を行なっています。
※訂正等は出来る限り対応したいと思いますが、反映までに時間がかかる場合があります。
※(追記)投稿予定等の情報は、活動報告に記載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-08 23:00:00
119650文字
会話率:54%