目覚めたら、高校時代の同級生が隣で寝ていた。ダブルベッドとスケスケのバスルームしかないホテルの一室。
こういうシチュエーションよく聞くけど、本当にあるのねぇ。
最終更新:2024-08-08 21:56:51
8650文字
会話率:45%
石井光一は家業の雑貨店をやっているが、業績が思わしくない。店番を妻の伸江に任せて、自分は宅配のアルバイトをやっている。
ある日、おじの石井和助がやってくる。彼は亡父の弟で、フーテンの寅さんよろしく、全国を渡り歩いて暮らしている。彼が言う
には、今はマットレスの販売会社に勤めて、販売主任になっている。常滑で販売促進のキャンペーンを行う事になった。
石井和助の勧めで、石井光一は妻と共にマットレスの販売促進のキャンペーン会場に行く。そこには約50名ほどのお年寄りが集まっていた。
主催者の男は言葉巧みに老人達に簡単な質問していく。質問に答えた者に雑貨用品を配っていく。会場が盛り上がったところで、高級毛布を配る。毛布が欲しい者は展示してあるマットレスを買う事を勧める。沢山景品をもらい、高級毛布ももらえるとあって、多くの老人はマットレス購入の契約をする。
――これって催眠商法ね――妻の伸江が夫に囁く。
しかし落ち目の雑貨店を盛り返したい光一は、妻の囁きも耳に入らなかった。
このキャンペーンで20数台のマットレスが売れたと知った光一は妻のもっとよく調べてからにしてはいう忠告も耳に入らず販売代理店になる。
光一自身は物を売った経験もなく、販売は専ら妻の役目だった。
妻の伸江は必至な思いで、50軒ばかり、知人、友人、親類縁者を廻ったが、反応はなし。
新聞の折り込み広告も入れるが、いまいち反応がない。
光一は会社に販売促進のキャンペーンをやってくれるよう、再三にわたり依頼するが、ずるずると先延ばしされる始末。
その内、常滑でキャンペーンをやって、マットレスを購入した客から、これは粗悪品ではないかという苦情が舞い込むようになる。
昔からある石井雑貨店の評判もガタ落ちになりそうになる。
光一は妻と相談して、販売代理店を辞める事にした。
販売代理店契約の権利金の返還を求めようと、会社に連絡をしたが、電話が通じなかった。
以上、権利金を騙しとられた男の話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-08 10:26:06
42643文字
会話率:20%
チュンチュンと小鳥の囀りが耳に届く。
私はスマホ画面で現在(いま)の時間を確認する。
一昨年の梅雨から実家で飼っている、白猫の白玉と、黒猫の黒ごまが戯れあっている待ち受け画面に、6時15分と表示されている。
見慣れないホテルの一室の
ダブルベッドの上、キャミソールとパンツだけしか身に付けてない私の隣に、上半身裸の見知らぬ、茶髪でゆるい癖毛の男性が、すやすやと眠っていました。
“申し訳ございません。今回のことはなかったことでお願いします”
そう書いたメモを、お金の横に置いて、起こさないよう、静かに、だけど急いで、部屋を後にした。
早朝の優しい光が、私を優しく照らす。
私、風間彩加、大学3年の21歳は、失恋のやけ酒の末、どうやら一夜の過ちを犯してしまったようです。
※カクヨム様、アルファポリス様で同時掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-15 15:59:31
23908文字
会話率:65%
SとS、NとN。磁石において互いは斥力が働きしりぞけ合うことになる。では、里美と沙羅の場合はどうだろうか?
これは、ある意味哲学的で、ある意味貴重な時間を無駄にすることになる(超)短編である。
最終更新:2021-07-15 18:00:00
636文字
会話率:7%
ダブルベッドと間接照明。エアコンがごうごうと冷気を吐き出す午前零時、熱帯夜。
「もう、終わりにしたい」
と私は言った。
だってひさしはインキュバスだから——
一行たりともかっこいい男の子が出てこないので、かっこいい男の子が好きな方はご注意
ください。
インキュバスなのでR15にしていますが、とっても健全です。
*この話はnote、カクヨム、自サイト(http://kon.blue)でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-04 18:00:00
4773文字
会話率:59%
五分で読める掌編です。お時間があるときにでもお読み下さい。
最終更新:2017-02-22 20:00:00
2789文字
会話率:23%
同じ方向同じスピード、お前とはこれまでもこれからも同じレールの上。
だけどそれは違ったんだ。
最終更新:2016-11-20 22:00:30
4202文字
会話率:27%