目覚めたのは、死後の図書館。
神から渡された「転生カタログ」には、テンプレ通りの異世界人生がびっしりと並んでいた。
スキル無双、ハーレム、スローライフ、追放からの大逆転──どのページも、どこかで見たような世界ばかり。
面白くない。選べない。
僕はカタログを閉じ、“誰にもならない”ことを選んだ。
これは、転生しなかった僕が“読む側”に回りながら見つめる、物語と人生の断片集。
テンプレを越えて、生きたいと願う者たちの記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 06:10:23
6750文字
会話率:31%