警視庁捜査一課刑事、『天宮十語』は、ある連続殺人犯『白亜享慈』に妻子と仲間を殺害される。
しかし警察上層部の圧力によって、白亜享慈は裁かれることは無かった。
全てを奪われた十語は、全てを捨てて復讐を遂げようとするも、達成の目前で謀殺され、歴
史の闇へと葬られた。
そして記憶を引き継いで異世界に転生した彼は、幻想探偵『ブラッドリー・エドワーズ』として日々を送っていた。
眠りに落ちる度に己の境界線を揺るがすのは、夢として現れる前世の記憶。
――私は『ブラッドリー・エドワーズ』なのか?
――それとも『天宮十語』なのか?
そうやって毎夜苦しみながらも、都市に蔓延る『幻想絡み』の事件を解決すべく、
助手であり、家族でもある『トーリア・スノウホワイト』と共に奔走する毎日。
そんなある日、都市のあちこちで巻き起こる猟奇殺人事件。
その影に浮かび上がったのは、前世で追い続けた男、白亜享慈の姿だった。
異世界においてブラッドリーを「刑事さん」と呼ぶ殺人者。
彼は都市で多くの怪事件を巻き起こし、ブラッドリーの大切なものを次々に奪っていく。
そうしてブラッドリーが抱いた憎しみは、果たして誰のものなのか?
憎悪と執念に突き動かされ、真実の果てで殺意を突き立てるのは、果たして誰なのか?
仲間と家族を愛していた幻想探偵、ブラッドリー・エドワーズなのか。
それとも、復讐の鬼となって、異界に蘇った天宮十語なのか。
あるいは、前世の記憶などという妄想に取りつかれた唯の狂人なのか。
そこは空想と現実の境にある都市、『境界都市ボルダラ』。
因果応報と盛者必衰の理の果てに待つ終焉は、果たして安らかなものであるだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-22 01:35:34
7344文字
会話率:8%
吸血鬼退治人である『クルースニク』の青年と、吸血鬼である『クドラク』の青年の冬のお話。三拍子そろったクズに少々短気な常識人を引き合わせるとこうなる。以前投稿したものを加筆、修正いたしました。自サイトにも修正前のものが投稿済みです。
最終更新:2014-10-05 16:04:44
2097文字
会話率:44%
吸血鬼を退治する運命に生まれた者、『クルースニク』。人の生き血をすすり生きることを定められた者、『クドラク』。クドラクを始末するクルースニクの女、クルクはある日『一番見られたくないところ』を、自堕落な生き方をしていることで有名なクルースニク
の青年、ニックに見られてしまう。血で濡れた唇とちゃらんぽらんな性格の青年の話。自サイトにも投稿済みの話に加筆訂正を行ったものです。一応R15。流血描写が存在します。全四話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-05 15:46:48
21703文字
会話率:33%