アイナは十二才の女の子。赤子のときに、超高性能ゴーレムに抱かれてひょっこり田舎に現れました。
そんなアイナは親を捜すために田舎を抜けだし、一流の「魔術程式書家」を目指します。魔術を自由に記述できる「程式」は、ゴーレムの開発に重要な技術。唯一
の親の手がかりである、ゴーレムの謎を解き明かすためです。
実業学校の魔術程式科に入学し、さまざまな地域で育った仲間と切磋琢磨する日々――。
「疲れたー、もう寝るわ」
『ヴォーン』
宿題を後回しにしてベッドにもぐったアイナですが、今日も懲りずにゴーレムに布団を引っ剥がされてしまいます。
もう、なにやってんだか。こんな調子で、夫がこの娘の強大な力を開封する日は来るのでしょうか?
★語り手は母親です。
★ローファンタジーな世界を舞台にした、王道展開のヒューマンドラマ。結末は切ないビターエンドです。
★本編約14万文字+後書き(執筆体験談)約4万文字折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-26 10:35:54
179368文字
会話率:39%