紙のオタクが紙しばきで全てが決まる世界に召喚されて理不尽な目に遭いそうになるけどめっちゃ献身的なツンデレデレ切り札ちゃんの助けを借りつつ闘う百合。ガッツリGLです。全3話で完結。一部ショッキングな描写(プレマなしノースリでカードに触る等)
がありますのでご注意下さい。
※拙作「ダウナーさんとツンデレデレさん ~あらゆる世界線でいちゃつく二人~」の関連作ですが、あちらを読まずとも問題なくお読み頂けるかと思います。でもあちらも読んで頂けたらめちゃ嬉しいです。
※この小説はカクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 12:00:00
15623文字
会話率:39%
_________私にはイケメン系幼馴染みがいる。
その子は女子でありながらも、同性すら魅了するような主人公補正を生まれ持っている。
もちろん、同性すら魅了するのだから異性だって魅了する。とにかく老若男女問わず、キラキラ輝くその笑顔で魅
了していくスーパーイケメン系幼馴染みなのだ。
そんな幼馴染みの傍にいる私は対称的に昔から普通だった。何をしてもパッとしない。秀でたところもない。テストも平均より少しいいくらい。運動神経も普通よりまぁいいくらい。容姿も普通よりまぁいいよねくらい。友達もそこそこで、家だって特別お金持ちでもなく平凡。そんな私は幼馴染みと比べられては裏でこそこそ言われ、そんな幼馴染みがいながら、いや、いるからこそなのか影が普通の人より薄い。
あぁ、だめだ。だめだめだ。
なぜそんな私とイケメンスーパーな人が幼馴染みなのか。
なぜ彼女は私なんかとずっと一緒にいるのか。
まったくもって不明である。
ただ、まぁそんな傍にいる幼馴染みと違って、だめだめな私の日々は時と共にどうでもよく過ぎていく。
だけどある日、私は出会った。否、出会ってしまった。
だめだめな私がついに恋に落ちてしまう人と。
あぁ。私なんかに恋をする資格はない。
だって隣にいる幼馴染みにみんな惚れていくんだから。
私なんかを好きになる物好きなんているわけがない。
どうせ叶わない。どうせ振られる。失恋する。
権利以前に私に恋をする意味などないのだ。
むしろ、その人に迷惑をかけてしまうだけだろう。
あぁ。どうして出会ってしまったのだろう。
_________苦しい。切ない。悲しい。辛い。もどかしい。
どうせ幼馴染みに惚れるに決まってる。
そんなことわかってる。
でもその人に触れないで、その人に微笑まないで。
その人を惚れさせないでほしい。
頼むから、お願いだから、幼馴染みに影からそんな風に願うのみ。
幼馴染みが惚れさせようとしてしてないのはわかってる。
_____________これは私のエゴだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-28 23:04:58
4441文字
会話率:17%