異世界で授かったのは、十二月という名と、体と、力と、少女。
神から授かったのは、新たなる世界での新たなる生活。
これは人狼族のゼケンヴリオスが、冒険者として考え、戦い、生活する日々の物語。
第三章 嵐の競争期間の始まり
“落ち
こぼれオールスター”。
それがゼケンたちのパーティーに付けられた蔑称だった。
競争期間の始まりは、3パーティーの狩猟活動の失敗と、七人の生徒の“死”によって飾られた。
学内の雰囲気は最悪に。狩猟活動の危険と恐怖に怖気づく生徒たち。
彼らは狩猟活動に挑戦しようとする“落ちこぼれオールスター”へと、こぞって無謀だと非難の嵐を浴びせかけた。
ゼケンへと牙をむくのは器の小さいアヴグストスの卑劣ないじめ。
しかし苦難の嵐の中でも、彼らの目はまだ、光を失ってはいなかった。
落ちこぼれオールスターが、たった二日で七人を飲み込んだ狩猟活動へと挑戦する。
過酷な世界、逃げ場などない、六人の虐げられ放題の弱者に、明日はあるか?
作者からの注意!
この作品は第六話で投稿を中断しております。
あらすじには一部未執筆の部位も含まれております為、現状の内容と異なっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-03 12:00:00
129504文字
会話率:28%