これは僕らのラジオ。
そう厳密にはラジオではない。
ただの記録媒体だ。
しかし、僕と君だけが知っている。
僕と君だけの『ラジオ』
最終更新:2022-08-25 22:00:00
7180文字
会話率:40%
時は1982年。大学卒業の柏木圭一(かしわぎけいいち)は、父の横暴さに長い間苦しめられ、母の死に心が折れそうになっていた。それを乗り越え、なんとか面接に受かることに成功するが、入社から三ヶ月経ったある日の夜、帰り道で遭遇した、怨霊に襲われて
しまう。しかし、そんな状況から彼を救ったのが、昔母から心の安らぎの為に貰った奇妙なマイクロカセットレコーダー、「集声機」だった。
だがその時、彼は自分が住んでいる町が、自分が知らない異世界と化している事に気付いてしまう。誰が自分をこの奇妙な世界に引き摺り込んだのか? そんな疑問を抱きながら、彼は夜の町を歩き続ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-25 09:27:29
17783文字
会話率:44%