私の家は、商売をしていて比較的大きな土地が有り、私の家の飼い猫はそこを拠点に、そこそこ縄張りを拡げていた。ある日、庭に見馴れない猫が佇んでいるのを目撃する。相手はオス猫だ。オス猫同士の縄張り争いは、時には片方が死ぬ場合も有る。当然ながら追い
払った。しかし、蹴っても投げ付けても居座り続けた。オス猫の場合、縄張りが無いと生きて行けないからだ。やがてウチの猫とまんざら仲が悪い訳でも無く、調子良く我が家に取り入ってしまう。楽しかったり、近所のボス猫に怪我させられたり、色々有ったが、ある日突然クルマに跳ねられて死んでしまう。ただ、それだけの話。でも話の裏側には色んな事実が隠されていました。最後の方の〆以外ほぼノンフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 15:15:05
6230文字
会話率:37%
志郎のバーに姿を見せた女は常連客の釜本の知人だというが、あまりの冷淡な態度を志郎は不審に思う。女と二人だけになってから話を聞いてみると…大都会の小さなバーが舞台の、終わってしまう寂しい恋の幕引き。※先に投稿の拙作『ギムレット』(N1688C
Q)、『ジッポの揺れる炎』(N2358CQ )、『ささやく夜』(N3452CQ )と同じバーが舞台になっており、一種のシリーズものとしてお楽しみいただけるようにしております。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-09 13:00:38
6858文字
会話率:59%