古来より怪異や物の怪からこの国を守護する八つの家門がある。
火・雷・風・光・水・金・土・闇の加護を持つ彼らを統べる宗家の座は、長らく火の加護を持つ鹿島家が代行していた。
しかし父の死後、本当の宗家である島木家の当主となった私、島木佐枝は、こ
の国に迫る大いなる異変を感じ取り、宗家復帰を決める。
八家会合で復帰を宣言するが、鹿島家の反対を受け、何人かの当主は話も聞かずに帰ってしまう。でも、島木家の力——他家に加護を貸し与え、奪うこともできる絶対的権能——を見せたら、みんなわかってくれたみたい。
「これで八家が結束して脅威に立ち向かえる」
そう思っていたのに……。
なぜか、八家の当主たちが続々と私に求婚してきて……⁉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 10:50:26
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