「そなたの願いなら、なんなりと叶えよう。地位でも名誉でも宝石でも―――お菓子でも」
どれほど口説かれても、私は首を縦には振らない。
異世界に迷い込んだ私は、『傾国の美女』と呼ばれていた。
でも、誰とも結婚なんかしたくない。だって私の望みは、
日本に……元の世界に帰る事だけだから。
★お菓子が特別な意味を持つ世界で。求婚者に無理難題をふっかけながら故郷に帰る方法を探す甘党少女と、巻き込まれた、甘いものが苦手な青年の話★
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-29 12:37:40
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会話率:14%