日本からの転生者、レバルトの魔力はゼロである。
魔力がないことで、無双どころか最弱と言って良いほどド底辺をはいつくばる彼には、俺TSUEEEなど夢のまた夢。
地球からありとあらゆる知識や技術を持ち込んだ先人チートたちへの恨み言をこぼし
ながらも、細々と日銭を稼いで暮らすレバルトが、テーマパークでトラブルに巻き込まれたり、旅行先で強盗に狙われたり、スポーツ大会に引っ張り出されたりしながらも、やたらと冴える勘だけを頼りに切り抜けていく。
自称アシスタントの銀髪チート娘、さわやかイケメンチート男、能天気残念系チート妹、天然スイーツ系ドジっ子ツインテ娘、クセっ毛のイジられチャラ男らに囲まれて、先人たち(日本人)のせいでいびつに発展した異世界を生き抜くレバルトが叫ぶ。
「異世界!」「転生!」「俺YOEEEEEeeeeeぇぇぇえええ゛!!?」
いや、ちょっ……! 普通は異世界で転生と来たら「俺TUEEEEE」で「チート」で「ハーレム」とかじゃねえの!? 設定おかしくね!?
せっかく魔法があるファンタジー世界に生まれたのに、何が悲しくて魔法も使えないモブキャラ扱いなのさ!
ふざけんなよ! 責任者、出てこいやああああああああ!
■■■ この作品はカクヨムにも投稿しています ■■■折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-06 21:00:00
926387文字
会話率:35%
異世界にて世界を決する戦いがあった。
人、獣人、魔族、エルフ、ドワーフ、魔物と呼ばれる者たちが世界の覇権を求め争った。数多の血が流れ、人は戦いの終止符を打つために異界から勇者を召喚した。勇者は強大な力を発揮し世界の殆どが人の手に渡り覇権
を制した。しかしそこで人は止まらなかった。人は人以外の種を滅ぼさんと動き出した。人以外の種の多くが滅ぼされた。そんな中、一人の魔族の少女が立ち上がった。その少女に感化され六人の仲間を集い人に対抗するために戦いを挑んだ。その中でも多くの血が流れたが遂に少女は勝利を納め、世界は全ての種を容認する世界となった。そうして世界の運命が決した。
後に人々はこの戦いを《終末》と呼んだ。
「ここはどこだろう?」
とは言えそれは過去の話。
気がつけば少女は草原に立っていた。
これはなぜか一人の少女が異世界に転移し、既に運命を決定付ける最後の戦いの終わり平和になった世界を見てまわるために旅をする話である。
《終末》の終わった世界に何を見るのか何を感じるのかは彼女にしかわからない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-29 00:00:00
37067文字
会話率:51%