「悪は善を喰らい狂おしく暴れまわり、それでも融合しようと愛を燃え上がらせた。結果どうだ、生まれたのは絶対者に迫る創造神、否、想像神の域の唯一の存在だ。
そして恐ろしい事だ。それはそれは恐ろしい事だ。
なんて恐ろしい。それを喰らった
、それをすら喰らった少女が居る。
文字通りだ。笑い話になるだろうか?
善徳の神と悪徳の神は出会い、愛撫と愛咬の果て、心臓と心像を融合させる。
その狭間でわらう、少年少女、男と女、悪魔と天使。
愛しているから殺してやりたい。なんて羨ましいことか。
だが私は嬉しい。あの純愛も盲愛も狂愛も、全て彼女達だけに向けられたものであり、全て私を殺す為にある。
さぁ臥して待とう。いつか彼がその殺意を以て、私の世界を救うまで、月は隠されているままだ。
おやすみ諸君。今こそ永久に。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-31 23:43:50
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会話率:56%