2023年4月10日。大地震発生。亀裂の入った空間に吸い込まれた僕と青髪の少年。異世界か惑星か、はたまた地獄?元の世界に戻るべく四苦八苦。冒険?ちょっと遅い青春?喧嘩したり笑いあったりの青春?なわけあるかって二人は地球に無事戻れるのだろうか
・・・。うーん、無理でしょ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 00:39:20
1168文字
会話率:46%
私は雨の日が好きだ。堪らなく雨の日が好きだった。
別にライトノベルの主人公みたいな、雨の日に生まれたとか雨の日にトイレの中で生まれたとか、そういった理由ではない。雨上がりの空が好きなのだ。
少し日が傾いてきた夕方と昼間の中間色の雨上が
り、雨上がりのマジックアワーと彼女が呼ぶところに於けるその時間にそれは目撃できる。
雲の向こうが微かにオレンジがかっていて、そこから三原色とかを無視したような配置で色が連なっている。
橙色、薄橙色、肌色、桃色――日が少しずつ傾くたびにそれらの色合いは少しずつ変わっていく。青と紫と赤の交じり合う空の美しさを表現するにはこの世の中にある語彙はあまりにも貧弱だと常々思う。
そんな空が見られるから、彼女は堪らなく雨の日が好きだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-08 08:16:04
27325文字
会話率:20%