記憶を失い宛てもなく街をさ迷っていた黒髪の娘は、謎の組織テスタに捕まり、闇のオークションに出されてしまう。次々に挙げられる手と競り上がる金額の中、競り落としたのは、御曹子のラヴルだった。「私には貴女が必要だ」ラヴルに名を与えられ、広大な屋敷
での暮らしが始まった。だが、平穏に思える日常は続かず、次第におかしなことが起こりはじめて……。ちょっぴりシリアスときどきコメディ、切なさときゅんを散りばめた、記憶をなくした娘と魔界の住民たちが織りなす笑いあり涙ありの物語です。
*他サイトでも掲載中のお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-11 15:00:00
507799文字
会話率:25%
あらあら、うつけ殿。今宵はどないしはったんですぅ?あら、御伽話を?嬉しいぃ。だけど、うつけ殿?今宵は何かありはるんですかぁ?外が、やけに静かじゃ、ございません?知らぬが仏となぁ。ふふ、終わったら教えて下さいましねぇ。まぁ、怖い。ふふふ、朝明
までは早いですものねぇ。それでは御伽話を聞かせて下さいなぁ、うつけ殿。*声と闇と二人で一人の少女と、鬼の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-08 22:36:10
4296文字
会話率:39%