ある冬の日。
大学二年生の雲井樹大は、付き合っていた彼女——紫凪巡葉と別れた。
候補生止まりで、アイドルへの夢に挫折した巡葉。
そんな中、高校時代から二人で苦難を乗り越えて付き合っていたのだが、行き違いの末に結局破局を迎えることになる。
別れた翌日、何故か樹大は高校一年の夏にタイムリープしてしまった。
巡葉との交際前に巻き戻った樹大は、今度こそ彼女がアイドルとして成功できるよう、バッドエンドが確定している自分は身を引こうと考えるが……
それすら許されないタイムループ現象まで起き、事態は複雑化していく。
「これもう、ギャルゲーじゃなくて死にゲーだろ」
これは一人の男が何度も時をやり直しながら、アイドル攻略を進めていく話。
また、一人の攻略対象から逃れられない話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 18:21:05
55141文字
会話率:29%
アストラルは五年ほど前に聖剣リーゼロッテを引き抜いた。それは喜ばしいことでそのことから【聖剣の勇者】などと言われたこともあったのだが、今ではそんなことを言うものなどいない。彼は今では、聖剣リーゼロッテどころか剣すら持たず素手で戦う日々を過ご
していた。
なぜそんなことになったのかというと、リーゼロッテは人の姿で実体化すると、贅沢三昧。スイーツ、砥石、遊びといったことに現を抜かすのみ。仕方がないので、アストラルが少しでも力を使えるように他の剣を持つことを提案するも、それすら許されない。剣を持たない剣士であるアストラルは、ダンジョンで窮地に陥ってしまう。なんとかリーゼロッテに念話で伝えるのだが、帰ってきた答えは「チッ!今忙しいから。」の言葉。絶望するアストラル。すると、その時、声が聞こえた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 05:21:47
6942文字
会話率:24%
好きだから
幸せでいてほしい
好きだから
側にはいられない
ただ笑いあえればそれで良かった
ただ語り合えればそれで良かった
ただそれだけのことなのに
それがこんなに難しいなら
知らなければ良かったと思う
知ることができて良かったと思
う
こんな気持ちがあるなんて
こんな気持ちがあったなんて
知らなければ信じなかった
お話の中だけの世界
理想と夢と幻と
綺麗ばかりが詰まった世界
希望と愛と友情と
こんな気持ちがあるなんて
こんな気持ちがあったなんて
知らなければ良かったけれど
知ることができて良かったよ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-18 07:00:00
380文字
会話率:100%