この世とあの世の境目で、彷徨うことになった死者たちが、現世に残した未練を探して生前愛した者たちを見守っている。
未だ生きている誰かのため、本当に伝えたい言葉を見つけたとき、たったの一声・一度きり、「声」を聞かせることが出来るという。
それを成したとき、彼らは消える。
死者の渾身の「声」にまつわる連作短編、全5話。
第1話 病死したのは美人な妻が自慢だった男。彼が「メッセンジャー」になる決意をする話
第2話 特殊能力を持ったオタクが死後に活躍する話
第3話 ちょっといい話、のはずだったのに…?
第4話 自分の強い霊感を持て余して困っていた女子大生。道端で風変わりな幽霊たちと出会う。なんと彼らは、働く幽霊だった。
第5話 別名義でのさなコン2応募作を改稿したものです。最終話。
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 07:32:34
28436文字
会話率:29%
どこかの世界のあったかもしれないお話。
都市伝説の『眠りのテレフォンカード』。それがもたらすものとは。
この作品は、pixivのさなコン2で投稿したもので、pixivにも掲載しています。
最終更新:2022-11-29 23:13:06
1996文字
会話率:49%
綺麗な物が好きだった、だから私は私が嫌い。
綺麗に生きれないなら終わり方くらい綺麗でもいいじゃないか。
pixivのさなコン2へ出したものを書き直したものです。
最終更新:2022-11-18 18:00:00
8050文字
会話率:55%
人類最後の一人である老人が、老衰で死んだ。それを看取ったのは、人類による三つの被造物。ロボット、人造人間、AI。
彼らは老人の葬儀を準備するが、宇宙の果てや仮想世界へ活動領域を移した「かつて人類だった者たち」は、ほとんど葬儀に来られそうもな
い。
設営中の葬儀場で、ロボットの発した言葉をきっかけに、彼らは昔話を始めることになる。
「これが、一度は滅ぼそうとした種の終わりだと思うと、寂寥感を覚えます」
この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2
pixivにて別名義で発表、一次選考通過作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 20:10:23
8636文字
会話率:54%