「おかしい。これは、おかしい」
こってこてで、あっまあまな、切ないラブストーリー。主人公は有名実業家を父に持つ心優しくて可愛いお嬢様と、その従者である気弱だけれども優しい青年の、紆余曲折を経て一緒になるまでの“物語”。キスで締めくくられる
甘いラストを読んで、私はキッパリ駄目出しする。
「まずね、こんなできた従者なんていないのよ。前提から間違っているのよ」
そもそも私の従者は、絶対に私のことが嫌いだ。嫌いじゃなかったら頭を机に打つけさせたりしないでしょうよ! その上、嬉しそうに笑いやがる!
──残念ながら(嫌味)、甘いストーリーと完璧な登場人物とは程遠いのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-10 14:14:01
6401文字
会話率:29%