未だにムカついている自分のことです。
最終更新:2022-08-12 19:41:52
213文字
会話率:0%
「それで、マルスの最後はどうじゃったのかの。」
少年を前に、老魔術師は悲しげな表情を見せていた。
「だめだ。男は引き際が肝心だ。俺はここで敵役として死ななければならない。その上で、お前たちが次の時代を作るんだ。」
少年は、一言一句その
ままの言葉を話し終えると悲しそうにうつむいていた。
「お前たちが次の時代を作るか。それで、最後の顔はどんな顔じゃった。」
老魔術師はなおも少年に様子を尋ねていた。
「「ありがとう、息子よ。」と言って、最後は笑っていました。」
少年の口から語られた言葉に、老魔術師は笑顔となっていた。
「そうか、そうか。笑っていたか。そうか。」
片目しかない老魔術師の目からこぼれた涙が、一筋の道を作っていた。
「お主は自分を取り戻したのじゃな。マルス。お主との出会いを思い出したわ。」
老魔術師は涙をぬぐい、遠い目でつぶやいていた。
「助けたその後のことを考えるか・・・・・。」
老魔術師の視線のその先は、はるか過去をとらえていた。
今語られる、孤高の英雄と真理の魔術師の出会いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-29 12:00:00
49946文字
会話率:32%
自分の親も信じられず、誰も信じることの出来ない成弥(なるや)が、初めて出会う辛い過去を秘めた少女一月(いつき)今まで遊んできた女とは違うタイプだったのか、自分の本当の愛に気づいていく。
「すべてを忘れていなくなりたい」
一月は言葉と笑顔を
なくし毎日うつむいて過ごしていた。そんな時出あたった成弥の一言に心を動かされ本当の自分を取り戻していく。
そんなふたりが取り戻す真実の言葉。出会えてよかったそう思う日は来るのだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-04 21:56:58
355文字
会話率:0%