『元日の朝、儂の下へ挨拶に来るように。十二番目までに来たものを順に一年ずつ動物の大将にしてやろう』
神様のお触れを聞き、牛は誰よりも早く出発しました。寒い風に吹かれながら夜通し歩いたのです。しかし、牛は二番でした。一番目をずる賢い鼠に奪わ
れたのです。
それから数千年後、十二支を再編するお触れが出されました。これを聞き、ある動物が歓喜に打ち震えていました。牛の子孫です。
牛は胸に誓っていました。次回こそは一番になること。そして、全ての動物を十二支の座から蹴落とすことを。
さぁ、牛の逆襲の始まりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-19 19:22:37
5377文字
会話率:46%