「守りたい人ができたよ」九月の下旬、老若男女が待ちわびた、桜下祭が開かれる。どでかい祭りの会場に、いつものメンバー揃い踏み。祭りが嫌いな敦彦も、妹間宵の頼みとあっては、「白色の憑きもの」探求する。そんな舞台の裏側で、奈緒に取り憑く狐憑き――
。はたまた一方幕が変われば、なにやら呑気な憑きもの筋。運命愛したその男、「白色の憑きもの」従える。藤堂敦彦――唐草秋人、タイプの違えた憑きもの筋、それぞれ赴く桜下祭。最強の盾――最強の矛、対をなした小娘憑きが、火花散らせてぶつかった。さてさて舞台は整った、狂った運命の環のうちで、二つの噺が交差する。謳い文句をあげるとすれば、奇跡に満ちた運命劇。「恋愛×ミステリー」小娘シリーズ第三弾。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-01 21:40:16
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会話率:45%