――その魔導師はのちに、「煉獄の王」と呼ばれた。
南の大陸にひっそりとたたずむ寒村・エヴァスト。
そこの教会の地下で研究生活にいそしむ、ボサボサ髪の中年男。彼はごくまれにしか生まれない「魔術能力者」であり、同時に数百年にひとり生まれるかど
うかという、特殊な能力の持ち主でもあった……。
そんな彼を、助手をさせられながらも密かに慕い続ける、農家の娘。
彼女もまた、たぐいまれなる能力の持ち主だった。
少女と中年研究者との淡い関係、そして禍々しき存在に取り込まれようとする彼を救おうとする、少女の健気な戦いとは――?
※「カクヨム」様との重複投稿をいたしております。
※1話あたり4000文字以下です。
※本編として連載中の小説『破壊の天使 ~Angelum Exterminatorem~』のスピンオフ作品です。本編を補完していますが、独立した小説としてもお楽しみいただけます。
※ブックマーク、評価、感想など、いただけたら死ぬほど嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-15 19:44:11
59853文字
会話率:25%