不治の病に抗うべく、冷凍冬眠を用いて死に抗ったマズロー・アスモダイは2000年の時を越えて眠りから目覚め、病に打ち克ち、生還した。
目覚めたばかりで右も左もわからない彼が、外に出て最初に目撃したものは、少女の投身自殺。
しかし、道行く人
々は誰もその自殺に関心を向けず、冷凍冬眠を施していたアルファード社の付添人であるナガイに『今の時代で、人は死にません』と告げられ混乱するマズロー。
現代はクローンを作り、脳に埋め込んだチップから記憶を常に集め、非常時にはそれをクローンの脳に転送する事で蘇生させる……人が死なない理想郷である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-07 20:02:20
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