狂人と教団と、狂刃と凶弾と。
生と死と、生徒と使徒と。
不可解な現象と、超常的な現象に。
僕の周囲の人間と、彼らの紡ぐ物語を加え。
私立絃神学園で起きた、事件の全貌を語っていこう――。
絃神学園の生徒会長、雪村吉竹は人を信じることをしな
い。
それが世界中が認める事実だろうと、恋人が語る真実だろうと、他人が騙る虚実だろうと、疑ってかかるのが信条なのだ。
だから彼は信じていなかった。
《教団》も《狂人》も。《使徒》も《王冠》も。
絃神に渦巻く異常も、その目で見るまでは信じない。その耳で聞くまでは信じない。その身で体験しなければ信じない。
――ここは現実。そんな空想は存在しない。
そんな普通の、平凡な、無価値なほどの価値観が一変するのは、八月二十九日。
夏の終わりが迫る、まだ蒸し暑い夜の出来事だった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-08 21:36:26
1581文字
会話率:11%
厳冬のカナディアン・ロッキーに響く一発の凶弾。「口笛のスナイパー」シリーズ第二段。
最終更新:2007-08-17 14:07:03
4578文字
会話率:0%
深夜の高級住宅街に響く一発の凶弾。
最終更新:2007-08-11 14:19:36
3365文字
会話率:0%