自ら笑うことも、客を笑わせることもできない不様なピエロ。
笑顔しか知らない能天気なお姫様。
小さな国に降りかかったある事件の顛末は?
最終更新:2010-09-09 19:16:49
5527文字
会話率:17%
俊介、梨緒、隆二、美沙の4人は、子供の頃に震災で大切な人たちを失った。彼らが17回忌のために故郷に戻ったとき、海の上に蜃気楼のようなものが現れた。しかし、よく見るとそれは、津波にのまれた自分たちの町だった。
それはただの蜃気楼ではなく、その
町には足を踏み入れた俊介たちは、震災で亡くなった人たちに再会する。しかし、生きている彼らと亡くなった人たちの間には、どうすることもできない壁があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-21 20:11:39
35635文字
会話率:39%
家族を作りながら、その形成にはかかわろうとせず、その生涯の終末になり、こどもたちの前に父として現れた男。だがこどもたちは父として受け入れることもできず、かかわりを立つこともできず。許すこともできない。人として、これでいいのかと思いながらも、
父親とのかかわりを最期の時まで模索するこどもたちの葛藤を描く。現代社会での老人介護をこの義務というだけで背負わされたも子供が、救われない、決して家族のきずなだけでは人の最期はみとれない現実があることを描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-29 14:04:05
1448文字
会話率:19%
『アイトス』のコードを刻まれ本来生まれるはずでないラテアの世界に柚葉の双子の妹として生まれおちてしまった、冬華。その身に宿した白と赤は『あの世』に染まりしあかしとて、家族は冬華を異端分子として排除を始める。柚葉からは隔離され、独りで過ごして
いた部屋を抜け出したとき、そこには絶望と希望が混在した。いまはもう、夢に見ても顔をはっきり思い出すこともできないあの人と、私を受け入れてくれた世界のかけら。そんな、私たちの話。自ら異形となりて世界を変えようとした一人の男と、人になりて世界を変えようとした異形の男の子。そして、二人が愛した一人の女の子のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-16 11:01:33
1948文字
会話率:11%
宏紀はいつも昼休みに一人で居なくなる荒井の行き先が気になっていた。普段から人を寄せ付けない荒井と話すこともできないまま生活を送っていたある日、ふとしたことで彼の行き先を知ることになり……
最終更新:2008-09-25 20:25:19
17809文字
会話率:23%
星はとても綺麗。なのにぼくだけは綺麗じゃない。自分で光ることもできない。自分を探す星のお話。
最終更新:2008-05-20 22:24:06
2166文字
会話率:22%
絶世の美女と謳われ、己の美しさを売る棗。しかしそれゆえに彼女の心は決して満たされることはなかった。ただただ硝子は、棗は堕ちていく。棗は堕ちゆく己をとめることもできない。ある青年と出逢うまでは―――…。
最終更新:2007-09-08 22:42:26
1954文字
会話率:18%
辺りが急に明るくなり、視界が真っ白になる。もうこんな時間か。自由に移動することもできない四角いゲージの中で、諦めにも似た感情が、どっと襲ってくる。
最終更新:2006-09-20 15:39:02
819文字
会話率:3%