山中伸弥教授が、ノーベル生理学・医学賞を受賞してから二十数年が経った現代、iPS細胞を使用した再生医療は、飛躍的な発展を遂げていた。
医療機器製造販売会社に営業職として勤務する新城直哉(しんじょう なおや)は、付き合っている彼女から、セック
スの後で必ず自分の体調が悪くなるのは、直哉が原因だと言って、別れを告げられる。直哉は、自分の健康状態に何か問題があるのではないかと疑った矢先に、会社の健康診断が行われ、血液中に異物が混入していた……という検査結果が出る。不審に思いつつ、再検査の為に訪れた医療機関で、医師を勤める直哉の養父と、帝大病院の同期だったと名乗る、羽田という医師に出会う。そこで、異物が混入したのは、検査会社のミスで、直哉の健康状態には全く異常がないという説明を受け、安心して帰路に付いたのも束の間、その間に自宅で火災が発生し、既に帰宅していた直哉の養父が犠牲となる。
その事件から数日後、会社の同僚である佐野虎次郎(さの こじろう)の自宅に居候をする直哉の元に、麻生という刑事が現れ、自宅を放火し、義父を殺した疑いで直哉を逮捕する。義父の死にショックを受ける直哉にとって、寝耳に水の出来事であり、戸惑いながらも事情聴取を受けることになるが、何故かその場に羽田が居て、『ワンネス・システム』と呼ばれる、映画鑑賞の際に、まるで映画の登場人物になったかの様な一体感が得られる、ウェアラブルデバイスを応用した機器を直哉に取り付け、彼の身体の自由を奪う。その際羽田は直哉の事を、実は二十数年前、義父と羽田を含む帝大病院の研究チームが、ある生物から作製したiPS細胞を元に創り出した、人外の生物だ……という、驚きの真実を告げる。その生物は、プラチナ・ブラッド……治癒能力に優れた血液細胞を持ち、羽田は直哉を実験サンプルにしようと画策していたのだが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-25 19:54:37
54226文字
会話率:44%
2076年の近未来、人類は宇宙に徐々に飛び出し月にはいくつかの都市があった。そんな都市の中のひとつにある病院、宇宙生理学研究所付属病院。そこには月産まれ月育ちのルナリアンの少女、イ・セラと葉月ルナが暮らしていた。二人の少女は、謎の連続死・テ
ロリストの暗躍に、巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-28 00:12:48
32856文字
会話率:49%
理Ⅲ合格者と"誤報"をされた医院の跡取り息子
自慢の息子は実は不合格者であると知り愕然としてしまう。
「お父さんごめんなさい。僕が悪かった。落ちたのは僕の責任なんだ」
世間体は理Ⅲ合格者として公表されている。
箱
根の医科生理学会では"自慢の息子が受かりました"
大きな風呂敷を開いてしまった手前に"誤報でしま不合格でした"とは口が裂けても言えなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-06 18:41:13
3322文字
会話率:38%
魔書「異界の一」に関する、大脳生理学者アナステシアス・ブロウズ教授とのインタヴュー。「異界の一」完結編。一応、「異界の一」「異界召喚術」の続編です。
最終更新:2008-02-20 23:11:27
15211文字
会話率:29%