大店である小野屋には二枚の看板がある。
一つは小町娘と評判の、一人娘のお滝。
もう一つは色男と名高い若い手代、弥一。
問題どころか良いことだらけ、と思われている二人だったが、お滝は自分の守役でもある弥一に対し、長年続くやっかいな悩みをもって
いた。
コメディ風の時代恋愛もの、気軽にどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-29 09:47:04
9598文字
会話率:41%
嘉永四年(1851)、前代未聞の巨大台風が岩手県北上地方を襲った。北上川、和賀川の氾濫により江釣子村の美田三千町歩が泥濘や土砂で埋まり、暮らしの立ち行かなくなった庄屋の弥ェ門は、已む無く息子の一弥を宮古の豪商、徹兵衛のもとへ奉公に出す。奉公
先で幸いに徹兵衛の一人娘梨菜の守役を仰せ付かる・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-02-26 14:00:13
33262文字
会話率:73%