「この男と結婚しなさい」「はい、お父さん」父に告げられた私は、淡々と頷いた。無表情な社長令嬢に、やはり無表情な合併先の社長。お互いに会社の繋がりを第一に婚姻という契約を交わすのだ――と思っていたのは真奈花(まなか)だけだったのかもしれない。
不器用な女と、これまた不器用な男のすれ違っているんだかいないんだかよくわからない結婚から始まるラブストーリー。シリアスに見せかけて結局ラブコメです。三話程度で終わる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-08 17:59:16
28259文字
会話率:54%
高校生になって少し経ったある日、ひょんな理由からグラウンドでの授業中に教室へ戻った俺、八乙女 裕哉は一人の女子と出会った。
クラスでも一、二を争う美人で、当初はクラス一とも囁かれていた女子、神宮葉月。
しかし残念ながら、彼女は非常に性格
が変だったのだ。 俺からしたら、そんなことに興味は無いので良いんだけど、とにかく酷く感情を表に出さない奴なのである。
例えて言うならば口下手で、いつも若干俯いていて、話し掛けられない限り自らは絶対話さない、そんな感じ。 少なくとも俺が高校に入ってから、神宮葉月が誰かと喋っているところは見たことが無い。
そして、俺はそんな神宮葉月の秘密というべきか、趣味というべきか、それを知ってしまったのだ。
少しだけ変わった俺と神宮葉月の関係と、ゆっくりと変わっていく関係。
……え? あいつって俺の隣の部屋なのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-08 22:07:22
588076文字
会話率:64%