凌久(りく)の妹には、はっとするほどの美貌を持つ琴吹さんという友達がいる。
しかしいくら美しくても妹の友達。彼女とどうにかなりたいなんて凌久は露ほども考えていなかった、のだが――。
生徒会会長から執行部への入閣を断られた凌久は、原因は自分
の学力不足だと考え、寝食を犠牲にして勉強に打ちこむ。
しかしまったくはかどらず疲労するばかりで、ふだんは冷たい妹の梨子にすら体調を心配されてしまう。
琴吹さんが遊びに来るようになったのは、そんな折だった。
「先輩、わたしと楽しいことしましょう!」
ガードがゆるゆるな琴吹さん。不用意に腕をからめてくるわ、キス顔をさらすわ、スカートをめくってスパッツを見せてくるわ、しかもそれが全部天然だからたまったものではない。
しかし梨子によると、学校の琴吹さんは男子とほとんど話すらしないくらい身持ちが堅いらしく……?
自由で朗らかな琴吹さんに凌久は徐々に惹かれはじめるものの、
妹の大事な友達に恋心を抱いてはならないと自分を厳しく戒める。
――しかしどうして琴吹さんは俺にだけガードがゆるいんだ? いや、そもそもどうして俺の部屋に遊びに来るんだろう……?
人をダメにする後輩に癒やされる、インドア系じれ甘ラブコメ。
"かわいすぎる後輩(すきだらけ)とおうちデートしませんか?"
※この小説は『カクヨム』『LINEノベル』にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-23 19:00:00
98170文字
会話率:46%