皆は、本当のクズ人間というものを見たことがあるだろうか。ここに、本物がいる。
Fランク大学を2留し、120万円の奨学金をゲームにつぎ込んだぼっち大学生は親、大学の講師、通り過がりのJK。この世のありとあらゆる人に誹謗中傷を心の中でまき散
らしていく。そんな最期に、主人公は行き着くところまで行ってしまう。果たして、クズの運命や如何に!?
この作品はカクヨムにも掲載する予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-15 16:16:51
14273文字
会話率:20%
彰人さんのお誕生日おめでとう話。自閉スペクトラムであり外傷性ストレス障害であり躁鬱病であり児童虐待経験者である彰人さんと、そういう人を社会復帰させるために自立支援するNPO団体のみんなの話。現代より未来のif話。日本によく似た世界の話。
最終更新:2019-04-23 17:23:34
3135文字
会話率:20%
これはとある人物が始めた慈善活動の話である。彼の名前は仮にC氏としておく。
C氏は活動を始めた当初は大手メーカーの技術者であり、そして彼の慈善活動が世の中に広く知られるようになった今でも、その仕事を続けている。
仕事が終わった後、彼は
プライベートな時間を使って慈善活動を行っている。その活動とは何か?それはC氏の個人資産を使った返済無用の奨学金を提供する学生支援NPO団体の活動だ。もちろんC氏が作った団体だ。およそ三十人ほどがスタッフとして少ない給料で手伝ってくれている、資金のわりに規模の小さなNPO団体である。
C氏がどうやって一代資産を築き上げたのか、なぜそれを無償で学生たちに与える活動をしているのか、その点についてはあえてここで説明する必要はない。いや、なくはないのだが、それは後の話の中で結局わかってしまうことだ。長々と前口上を垂れるのは蛇足というものである。
C氏は今日も仕事後に奨学金を求める学生との面接に向かう。高校生もいる。大学生もいる。浪人生もいる。いろいろな人間が様々な理由で彼の助力を求めている。しかし、全員が彼の与える奨学金を受け取れるわけではない。面接で選ばれるのである。そしてC氏の選定基準にこそ、彼の強い思想を見ることができる。
場所はいつも同じ、会社近くの寂れた喫茶店、トリスタンである。何時行っても客はなく、潰れないことが不思議な喫茶店。加えて、人気がない店のわりに寡黙な初老のマスターが出すコーヒーは思いがけず美味しい。まったく不思議な店である。
カラン、とドアベルを鳴らしてC氏が店内に入ると奥まった場所にある二人掛けのテーブル席に大学生風の風貌の背の高い男が座っていた。他に客はいない。いつも通りである。ドアベルで大学生風の男はC氏に気が付いてやや落ち着きのない声であいさつをした。面接の始まりである。
アルファポリス、エブリスタにて転載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-23 19:01:57
23970文字
会話率:59%