とある帝国にて、稀に見る賢帝であると歴史に名を刻むような王であった男は、その生涯を全うし永遠の眠りについた。
ーーーはずだった。
「いやーどういうわけか、前世の記憶があるまま生まれ変わってしまったらしいんだよね」
かくして少年
は、自らの数奇な運命を紐解くために冒険者となり旅を始める。
女性と見紛うような見目の麗しさと、闇夜に溶ける金糸のような髪色から「麗しの月光」などという少々気恥しい呼び名で呼ばれても。
「うわぁ…ちょっと恥ずかしいな」
かつて帝国の王であったがゆえの余裕と落ち着きでもって。
様々な出会いと冒険の末、自分が生まれた意味を知るために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 04:04:42
24425文字
会話率:39%
ある日俺は夢を見た。どこか懐かしくてほろ苦い夢を…。シリアスに見えてシリアス(笑)な話。
滅亡国の大魔術師(笑)の外伝になっていますので、そちらを先に見る事をお勧めします。
最終更新:2015-01-28 22:00:57
3394文字
会話率:32%