夏休みを直前に控えた放課後、麻依の前に現れた少年。
あり得る筈のない出会いに、麻依は待ち望んでいた「終末」の訪れを予感する。
決して訪れることがない、「明日」。それを何度繰り返した事だろう。
夏の夕暮れ時。心が痛くなるほどきれいな夕日の中で
の、一瞬の巡り合い。
――それは、「世紀末」ブームがすっかりなりをひそめた、一九九九年七の月の出来事。
空想科学祭FINAL参加作品。今年もSFを書かない奴(大汗)が参加していまーす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-19 22:00:00
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会話率:32%