ある朝、美少女がやってきた。僕は東京の大学に通う大学生二年生だ。
一人暮らしのアパートにやってきた美少女は御年八十歳の僕の、ばあちゃんだった。
田舎で一人暮らしをしているばあちゃんの元に死神がやってきたらしい。
もう寿命が迫っている。二つの
選択肢を示された。
十八歳に若返って三日生きるか、八十歳のまま一か月生きるか決断を迫られたらしい。
ばあちゃんは一八歳に若返って三日だけ生きるという選択をした。
若い時から働きづめだったばあちゃんが東京で若者として生活する。
大学の同級生の葉月さん、亡くなった祖父に似ているという藤沢君と共に
ドラマの一ページのような生活を二日間送る。
女子大学生もどきの生活はとても楽しいものだったが
三日目の朝、ばあちゃんは消えた。
幸せの形について考える。
僕はあと一か月の寿命だったら老体を選ぶのか?
若い姿で三日間を選ぶのか?
それが老体で一年の寿命だったら、老体で一年を選ぶのか?
一つ言えることは――
ばあちゃんは ばあちゃんらしい最期を迎えられたのだと思う。
自分らしい最期ってなんだろうな?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 17:09:42
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