大陸のおよそ七割には魔物がはびこり、人類は結界内での生活を余儀無くされていた。
多くの人々は現状を受け入れていたが、『開拓者』と呼ばれる者達は人類の繁栄の為、生活圏の拡大という任を背負い、日夜魔物との戦いを繰り広げる。
とある辺境の
村に住む少年、ジードも開拓者を志す者の一人で、そんな彼の夢は『この世界を自分の目で見ること』
ようやく迎えた旅立ちの日の朝、餞別にと渡された紅い石にはなんと、復讐に心を燃やす鬼が封印されていた……
『オレには、いかなる手段を講じてでも殺さねばならぬ奴がいる。……そこでだ、貴様の力を借せ。代わりに、オレの力を全てくれてやる』
少年に交渉を持ち掛けてきたのは、この世の全てを葬る事の出来る最強の鬼だった。
これは、本来相容れぬ筈の『人』と『鬼』が友情を紡ぎ、世界を巡る物語――。
*現在、時間をみて一話目から順に、細かい言い回し等を改稿しております。ですが、物語の大筋に変化は御座いませんので安心してお読みください。
なお、改稿済み部分にはタイトルに『』を付けてます。
* 誤字脱字は随時修正していきます。
お気付きになられた方は、ご指摘頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-24 22:54:02
412136文字
会話率:45%