ライトは十四才ながらに勇者になれるほど素質があった。それはもうこの世を救えるほどに。
故にライトは有能過ぎる兄からも慕われていたがある事件を機に情勢が変わってしまう。
なんとライトが実の親を殺した罪に問われた。だがこれは勇者を恐れる者達の仕
業であった。
しかし実の兄は弟の仕業と思い込みライトを靡く森に追いやった。それも闇夜の日に。
もう逃げられないとライトは振り返り実の兄と闘うことにした。靡く森がライトを嘲笑っているよう。
瞬く間に闘い始める両者。最後に敗けたのはライトだった。実の兄は「お前は危険だ」と封印を始めた。
そして封印が完了すると実の兄は去っていき二度と靡く森に現れることがなかった。あれから百年。
ようやく封印が解かれるとライトは蘇り靡かぬ森に違和感を覚えた。完全に風の気配がなかった。
森の異常だと感じとりライトは靡かぬ森の中を探索し始めた。すると本来ある筈の風の水晶石がなかった。
これは百年の間に風は止み、土は腐り、水は減り、火は衰えた世界でライトが英雄になるお話だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-06 12:28:12
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会話率:50%