高齢者介護施設で働く蓮江は、代わり映えのない日々に疲れはてていた。
そんなある日、施設内で小さな千日紅を拾う。
それは一人の高齢女性へと届けられた淡い希望。千日紅に込められた思い出話を聞きながら、蓮江はそっと唇を噛む。
自分は、彼女を
哀れだと思っているのだろうか、羨ましいと思っているのだろうか…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 04:09:40
13481文字
会話率:29%
21世紀後半。日本は、持続可能な老人福祉社会の実現のために、腸内細菌叢をはじめとする、体内の微生物を調整する法案を通した。この法案は、『ウンコ法』の呼び名で知られる。安い高齢者介護施設に入るには、誰もがウンコ法に同意する必要があった。
「わたし」は、老父を介護施設に入れる時にウンコ法に同意したことで、負い目を感じていた。そして、自らも老いてウンコ法に同意し、介護施設に入ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-04 12:00:00
5973文字
会話率:58%
山奥の村で隠居生活を送る男のもとに、ある日唐突に派遣されてきたのは、女子中学生くらいのサイズの介護用アンドロイド『ルームメイド』だった!
「俺には介護なんぞ必要ない、馬鹿にするな」──そんな反感を抱きつつ、男はルームメイドの少女と一つ屋根
の下で暮らす生活を始めます。
けれど、一年の月日が流れてゆくにしたがって、だんだんと男の心境にも変化が起き始め……。
……もしも将来、福祉労働をロボットが担うようになったら。そんなプチSFのホームドラマです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-10 21:00:00
48632文字
会話率:22%