異能者が当たり前に存在するようになった世界。
主人公・瀬野晴真の異能は「分類(シノニム)」。
戦えない、守れない。ただ“能力の名前をラベル付けする”だけの地味な力。
異能対策局の片隅――誰にも知られない地下記録室で、
晴真はひたすら異能者
のデータを仕分ける日々を送っていた。
そんなある日、彼の前に現れたのは、“分類不能”と記された未登録異能者。
触れた瞬間、視界が歪み、記憶が狂い、常識が崩れる。
――それでも彼は、記録した。
名もなき異能に、“Type-Null”という名を。
これは、
「名づけることしかできない男が、
“世界そのもの”を仕分ける物語。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 01:45:08
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会話率:31%