「さっさと死んじゃおう」
薄暗いマンションの一室でカップラーメンを半ば食べ終えた頃、たかしは粉末スープの素を入れ忘れていた自分に気が付く。一度、決めるとあとは早かった。財布とスマホを掴み、バスに飛び乗る。どうせ自分は死ぬのだ。片道の旅、荷
物はいらない。
電車に揺られ数時間、バスから降りた彼はある定食屋の前に立っていた。亡き母を写した写真の背景に佇むくたびれた定食屋、ここで俺は最後の食事をして、そして死ぬのだ。
これは後に史上最強の狩人と呼ばれた「たかし」の奇妙な最初の一歩である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-28 17:17:06
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会話率:44%