彼女が呼んでいる。だから行かなくてはならない。彼女のもとへ行かなくては。彼女が“視て”いる、だから、逃れることはできない……
──逃亡中の横領犯が、山奥の廃屋で遺体となって見つかった。発見したのは彼を追っていた若い刑事で、彼が言うには、
遺体のあった部屋には「眼の見えない女の子」がいたという。
ライターは彼の話に興味を持ち調べてみるが、その先で見つけたのは、その刑事自身の遺体と「見えない」鬼だった。
(ファンタジー刑事一作目。他のシリーズ作品とは異なっています。雰囲気小説です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-07-10 16:28:17
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会話率:5%