成田空港に降り立った金髪の青年は、十二年前に打ち込まれた消せない傷を胸に抱えていた。雪村修造という、巨大な傘を失ったただ一人の後継者雪村紫月。雪村舞は、兄紫月が何かを決断しようとしている気配に、胸騒ぎを感じていた。彼等三人が、東の都で出会お
うとする時。十二年間閉ざされていた真実という名の扉が現れる。
シリーズ発端の物語の舞台は、日本。まずは東の都、東京から。
『都市迷宮』シリーズとは、雪村舞を巡る愛憎の物語を、一話一都市を舞台に描くシリーズです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-03 13:33:17
27987文字
会話率:39%
「雪村舞。君は私の大切な大切な娘だ」そういつも安心させてくれた父、雪村修造は、まだ12歳の彼女を残して、逝ってしまった。父の遺言が開かれる朝。舞は、心で自在に操れたはずの世界中へと繋がる扉に、重く冷たい鍵が掛けられた音を聞く。
シリーズ発端
の物語の舞台は、日本。東京、そして京都。
『都市迷宮』シリーズとは、雪村舞を巡る愛憎の物語を、一話一都市を舞台に描くシリーズです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-01 16:36:17
2491文字
会話率:17%
大晦日の夜。ヨーロッパ北部の片田舎、小さな古城ホテルの一室で、雪村舞は一人待っていた。兄紫月を。だが強い寒波に見舞われ、交通網は大混乱に陥っていた。一人で待つのは、いつものこと。どんな夜でも、どんな朝でも。
AYAからの新年のご挨拶、になる
かどうか。かなり荒削りな短編ではありますが。
皆様の、新しい年のご多幸をお祈り申し上げます。本年も宜しくお付き合いをお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-02 18:49:22
13943文字
会話率:37%