ある日、ワケあって地元から離れた高校に通う俺――『津城颯太』が一人暮らしをしているマンションの隣の部屋に、実家が田舎の神社だという美少女――『美澄紗夜』が引っ越してきた。
美澄は抱えた大きなストレスによって、一年前から『心因性視力障害
』を患っており、視力がほとんどなく、眼前10センチ見るのが精一杯。
「隣人同士、困ったときはお互い様だから」
そんな美澄を放っておけなかった俺は、何かと美澄を助けるようになり、美澄もお礼にとご飯を作ってくれたりするようになる。
一人暮らしの者同士、何かと助け合って生活していくようになる中で、美澄のふとした言動や行動のせいでドキッとさせられたり、恥ずかしくなったり……。
でも、俺は恋愛なんて信じないと決めている。
俺が美澄に恋をするなんてことはない――ッ!!
明かされる美澄の抱えたストレスの原因。
そして、それが改善されれば、美澄の視力は戻ってくるという。
ならば、下心を持たず誠実に接することが出来る俺が力にならないといけないだろう。
「なんだか、津城君といると落ち着きます……」
美澄と過ごしていくうちに、俺の恋愛不信は徐々に薄れていき―――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 12:25:44
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